自社製品やサービスを導入・購入の可能性のある見込み顧客をリードと呼びます。このリードを管理するMAやCRM、SFAでは、このリードのことをツールごとに異なった呼び方をします。
特にSalesforceでは特異な呼び方をし、仕組みが複雑なため、ツール導入前に知っておくと選定の際に参考になると思います。
さて、リード(見込み顧客)のSalesforceでの呼び方と、参考にHubSpotでの呼び方を比較してみましょう。
ツール | フェーズ |
Salesforce | HubSpot |
CRM・SFA | 商談化前 | リード | コンタクト |
商談化後 | 取引先責任者 | ||
MA | - | プロスペクト |
※SalesforceにおけるMA領域はAccount Engagementと呼ぶ
HubSpotでは、CRM・SFA、MAのどの領域においても見込み顧客は「コンタクト」という呼び方で統一されています。これが自然かと思われます。
一方、Salesforceではまず、CRM・SFA領域とMA領域で呼び方が異なり、かつCRM・SFAの中でも商談化前と後でも呼び方が変わります。さらにややこしいことに、呼び方が変わるだけではなく、その存在自体も変わっています。例えば、リードとプロスペクトは同時に存在している別の存在(別のオブジェクト)で、同期することで互いの情報を更新しています。誤った同期の設定をしたり、同期に失敗してしまうと、同じ人であるはずなのに、異なった情報を持った存在になってしまいます。そもそも同期できていなければ、見込み顧客としてCRMに存在しているのにMAには存在しておらず、メールマガジンが送付できない、といったことが起こりうるのです。
CRM・SFA・MAのツールを導入する際には、何ができて、何ができないのかだけではなく、データ整備・修正の容易さ・難しさを把握して選定することが重要です。